https://www.youtube.com/live/H1TPdPhQtHA
動画タイトル: 超速報!現地からお届けする Microsoft Build レポート
動画の説明: これは、日本マイクロソフトのメンバーが現地からリレー形式で解説し、MVP (Microsoft Most Valuable Professional) が解説する動画です。
キーノートの概要
- 今年のBuildはシアトルダウンタウンのコンベンションセンター「Arch」で開催され、50周年を祝いながら進行しています。
- 今年の主要テーマは「Building the Open Agentic Web」です。
- キーノートでは、インフラストラクチャー、データ、AIプラットフォーム、アプリケーションの4階層構造に基づいて、様々な発表が行われました。
主要な発表内容 - デベロッパーツール:
- 「Agentic DevOps」というコンセプトが紹介され、AIエージェントが開発をサポートする未来が示唆されました。
- GitHub Copilotを活用したJavaや.NETアプリケーションのモダナイゼーションサービスが発表されました。
- SREエージェントがAzure上で発生する問題を自動的に検知・修正する機能が進化することが期待されています。
- Microsoft 365:
- オープンな取り組みとして、MCPのサポートや様々なエージェントとの連携が強化されます。
- Copilot Studioでは、マルチエージェントオーケストレーションが容易になる「エージェントフロー」などの新機能が発表されました。
- AI:
- AIファンダリーのスタックが紹介され、Groqなどの新しいモデルが追加されることで、開発者に多様な選択肢が提供されます。
- AIファンダリーの顧客事例として、聴覚障がいのある方がスマートグラスを通じて会話できるソリューション「ai-con」が紹介されました。
- Entra Agent IDにより、AIエージェントのアクセス制御や管理が可能になることが発表されました。
- AIファンダリーがローカルのWindowsやMacでも動作するようになり、オフライン環境での利用も視野に入れています。
- Open Agentic Web:
- NLFABという新しいプロジェクトが発表され、AIエージェントがWeb上の情報を活用するための標準化されたアプローチが提案されました。
- データ:
- Cosmos DBやFabricに関するアップデートも紹介されました。
- インフラ:
- パフォーマンスとコスト効率の向上が図られていることが示されました。
モダンワークのアップデート - CopilotがAIの入り口としての最終形態に近づいています。
- 顧客ごとの固有のニーズに対応する仕組みがアップデートされました。
- Copilot ChatがブラウザとTeamsで共通のUIで利用可能になりました。
- エージェントストアにWorkdayやServiceNowなどのエージェントが登場しました。
- Microsoft 365 Copilotのチューニング機能により、顧客のデータで学習させたCopilotが利用可能になります。
- Copilot APIが提供され、開発したアプリからCopilotの機能を活用できるようになります。
- Microsoft 365 Agent ToolkitがSDKと共に発表され、業務アプリとCopilotの連携が容易になります。
- エージェント同士を組み合わせるための仕組みが強化されています。
Azure AIのアップデート - Azure AI Agent ServiceがGA(一般提供)となりました。
- AIエージェントの利用状況を詳細にロギング・トレースできるObservability in Foundaryが提供されます。
- Defender for CloudやPurviewとの統合により、AIエージェントのセキュリティとガバナンスが強化されます。
- Foundry Localにより、ローカル環境でのAIモデル利用が可能になります。
- Azure AI Searchのエージェンティックリトリーバル機能により、会話履歴に基づいて最適なインデックスを自動的に検索できるようになります。
- コネクテッドエージェント機能により、AIエージェントから他のAIエージェントを呼び出すことが可能になります。
- エージェントカタログサービスでは、Microsoftやパートナーが作成したエージェントのサンプルコードがGitHubで公開されます。
- Logic Appsとの連携が強化され、AIエージェントと様々なサービスとの連携が容易になります。
- Azure AI Searchでドキュメントレベルのユーザーアクセス制御が可能になります。
App Dev関連のアップデート - 「Agentic DevOps」という新しいコンセプトが提唱され、AIエージェントがDevOpsの運用フェーズを支援することが期待されます。
- SREエージェントがアプリケーションのコネクションエラーの分析や自動修復、インシデント対応の自動化などを実現するデモが紹介されました。
- MCP(Message Communication Protocol)のサポートがAzureやMicrosoft 365のサービスに加えて、Windows自体やWebサイトにも拡大されます。
- MCPサーバーのレジストリを提供するAPIセンターがプレビュー開始されました。
- App Service V4が登場し、パフォーマンスとコスト効率が向上します(現在は一部リージョンのみ)。
- App Serviceのゾーン冗長構成がシングルインスタンスでも利用可能になる予定です。
- Azure FunctionsでMCP Extensionが利用可能になります。
- Azure OpenAI ServiceでCosmos DBのMongoDB APIのベクター検索などがサポートされます。
- Azure Container AppsでDurable Task Schedulerが利用可能になります。
- Azure Container AppsでGPUのアタッチが可能になります。
Cosmos DBのアップデート - フルテキスト検索とハイブリッド検索がGAとなりました(ただし、日本語はまだ一部対応)。
- ファジーサーチやベクターサーチの機能が強化されます。
- パーティションの自動フェイルオーバー(PAF)がシングルリージョン書き込みでも利用可能になります。
- フリートマネージメント機能により、複数のCosmos DBアカウントをまとめて管理できるようになります。
- スループットバケットにより、アカウント内でスループットを柔軟に割り当てることができます。
MVPによる解説パート (追加) - [01:00:40頃~]
- 2名のMVP(Microsoft Most Valuable Professional)が、それぞれの専門分野や注目しているアップデートについて解説しています。
- AIエージェントの進化と、それが開発や業務に与える影響について深く掘り下げられています。
- 特に、AIの民主化や、ローカル環境でのAIモデルの活用といったトレンドについて、MVPの視点からの意見や展望が語られています。
- 具体的な技術の応用例や、今後の開発における注意点なども共有されています。
Build初日は、AIを活用した開発の進化、クラウドサービスの機能強化、そして開発者の生産性向上に繋がる多くの発表がありました。MVPの解説パートでは、これらの発表が実務にどう影響するか、また今後の技術トレンドについての深い洞察が得られる内容となっています。明日以降のセッションにも期待が高まります。