Agent mode and MCP now generally available in Visual Studio – GitHub Changelo
https://github.blog/changelog/2025-06-17-visual-studio-17-14-june-release/
以下、全文日本語訳と技術的な解説をまとめます。
Visual StudioでAgentモードとMCPが正式リリース – GitHub Changelog
抜粋
CopilotエージェントモードがVisual Studioでデフォルト有効になりました。エージェントモードは、計画、アクション実行、ゴール達成までの繰り返しを通じて、エンドツーエンドの開発タスクを支援します。従来のチャットプロンプトとは異なり…
Copilotエージェントモードがデフォルトで有効に
CopilotのエージェントモードがVisual Studioでデフォルトで有効になりました。
エージェントモードは、開発タスクの計画、実行、繰り返し改善を通じて、目標達成を支援します。
従来のチャットプロンプトとは異なり、エージェントモードは複数ステップの推論や、複数ファイルにわたるコード編集、バグ修正、エラー対応なども可能。しかも1つのプロンプトからこれらを自動で実行します。
開始方法:
Visual StudioでCopilot Chatパネルを開き、「Ask」ボタンをクリックして「Agent」に切り替えてください。
MCPサーバー連携でスタック全体とVisual Studioを接続
Visual StudioがMCP (Model Context Protocol)サーバーをサポートしました。
MCPはCopilotに開発環境からコンテキストやデータ(ログ、テスト結果、Pull Request、Issue等)へのアクセスを許可するオープンプロトコルです。
Copilotはこれらの情報を利用し、IDEやソースコード、さらには開発スタック全体に意味のあるアクションを実行できるようになります。
導入方法:
- ソリューションに
mcp.json
ファイルを追加すると、Visual Studioが自動認識します(.vscode/mcp.json
の設定も対応)。 - Copilot Chat Toolsのドロップダウンで接続されたMCPサーバーを確認可能。
- MCP連携はエージェントモード時のみ利用可能です。
新モデル Gemini 2.5 Pro / GPT-4.1に対応
Visual StudioでGemini 2.5 ProとGPT-4.1の利用が可能になりました。
- GPT-4.1はデフォルトモデルとなり、より高速・滑らかなレスポンスを提供します。
Copilot利用状況をVisual Studioで直接確認
新しい「消費量(Consumption)」パネルで、Copilotの月間利用状況をIDE内で直接確認できます(無料/有料プラン問わず)。
- チャットリクエスト数やコード補完回数を可視化。
- 右上のCopilotバッジをクリックし「Copilot Consumption」を選択で利用状況ダッシュボードへ。
- プレミアムモデル利用時は、モデル選択画面で**使用倍率(Usage multiplier)**も確認可能。
CopilotがOutput Windowをコンテキストに利用可能に
「Output Window」(出力ウィンドウ)はデバッグやビルド結果、プロジェクトの状態把握に不可欠ですが、Copilotもこれをコンテキストとして利用できるようになりました。
利用方法:
- チャットで
#output
を入力し参照 - チャット入力欄の「+アイコン」でOutputの内容を追加
- Output Window上で右クリック → 「Explain with Copilot」で内容をAIが解説
コード補完体験の改善
- Next Edit Suggestions(NES)がVisual Studioに登場
直近のコード編集を解析し、「次に編集すべき場所」を予測、ジャンプや承認アクションで効率的に案内。 - C++/C#でのドキュメントコメント自動生成
コメント(例:///
)を書き始めると、関数シグネチャや内容に基づいたコメント文をAIが自動補完。
詳細は Visual Studio リリースノート を参照ください。
GitHub Communityでディスカッションも展開中です。
技術的解説
エージェントモードとは?
Copilotに**「目標」を伝えるだけで、タスクを複数工程で自動遂行**
通常の「会話型AI」や「プロンプト型AI」と異なり、
- マルチターン(複数ステップ)の推論・計画
- エラーや警告への自動対応
- 複数ファイルをまたいだ編集・修正
- 実装→検証→リファクタ等も一気通貫
などを全自動で行います。
MCP連携の意義
従来CopilotやAI補助は「エディタ上の一部情報」のみでしたが、MCPで開発環境全体のコンテキストを統合。
- ログ、テスト結果、PR、Issue、CI/CDなど開発現場で扱う全情報をプロトコル経由でLLMに渡し、より「実用的・現場に沿ったアクション」が実現
- 「AIがプロジェクト全体の状況を理解した上で最適な提案や自動処理」を行う時代の到来
新モデル(Gemini 2.5 Pro, GPT-4.1)の特徴
- Gemini 2.5 ProはGoogle系の最新マルチモーダルモデル
- GPT-4.1はOpenAI最新世代。特に「高速・滑らか・長文」への対応強化
実務インパクト
- チームや組織単位でのAI統合運用、DX推進、品質管理・生産性向上への直結
- 出力ウィンドウ・利用状況管理・文書自動生成なども統合され**「LLMネイティブIDE」化**が本格化
参考・ソース
追加の深掘りや「地方企業での現実的な活用シナリオ」等、応用に特化した内容もご希望あれば続けて解説します。
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