(4.1 Gen) クラウドベースのソフトウェアエンジニアリングエージェント「Codex」登場

·

提供範囲・価格・制限

本日からPro/Enterprise/Teamユーザーにグローバル展開開始、Plus/Eduにもまもなく対応予定。しばらくは追加費用なしで十分な利用が可能、その後レート制限+従量課金(オンデマンド購入も可)となります。

codex-mini-latestはResponses APIで提供され、価格は入力100万トークンあたり$1.50、出力100万トークンあたり$6(プロンプトキャッシュ割引75%)です。

現時点では画像入力やタスク進行中の指示変更などは未対応。またエージェントへの依頼は即時編集より時間がかかる場合があります。

Introducing Codex | OpenAI

May 16, 2025 Release Product

https://openai.com/index/introducing-codex


以下、2025年5月16日付で公開された「Introducing Codex」公式発表の内容を日本語で要点を押さえて全訳します(長文なので、セクションごとに整理しています)。


Codexのご紹介

クラウドベースのソフトウェアエンジニアリングエージェント「Codex」登場

Codexは、クラウド上で多くのソフトウェア開発タスクを並列で実行できるエージェントです。Codexは、codex-1というモデルで動作しており、ChatGPT Pro、Team、Enterpriseのユーザーは本日から利用可能、Plusユーザーも近日対応予定です。


概要

本日、クラウドベースのソフトウェアエンジニアリングエージェント「Codex」のリサーチプレビューを開始します。
Codexは、機能実装、コードベースに関する質問への回答、バグ修正、プルリクエストの提案など、多くの作業を並列に実行できます。各タスクは、クラウド上のサンドボックス環境で独立して動作し、リポジトリが事前にロードされます。

Codexは「codex-1」というOpenAI o3をソフトウェア開発向けに最適化したモデルで駆動しています。実際のコーディングタスクを多様な環境で強化学習し、人間のスタイルやプルリクエストの好みを再現するコードを生成します。また、テストが合格するまで繰り返しテストを自動実行します。


Codexの使い方

現在、ChatGPTのサイドバーからCodexにアクセスできます。
プロンプト入力+「Code」ボタンで新たなコーディングタスクを割り当てたり、「Ask」でコードベースに関する質問も可能です。
各タスクは、あなたのコードベースがロードされた独立環境で処理されます。Codexはファイルの読み書きや、テスト、リンター、型チェックなどのコマンド実行もできます。タスクの所要時間は内容によって1~30分で、進捗状況はリアルタイムで確認できます。

タスクが完了すると、Codexはその環境にコミットを行い、ターミナルログやテスト結果の証拠を提供します。これにより、各作業の過程を追跡可能です。結果をレビューし、さらに修正依頼を出す・GitHubプルリクエストを作成・ローカル環境へ反映するなどが可能です。Codexの環境設定は、あなたの実開発環境に近づけることもできます。


AGENTS.md ファイルについて

Codexは、リポジトリ内に配置したAGENTS.mdファイルから指示を受けることができます。これはREADME.mdのようなテキストファイルで、コードベースのナビゲーション方法、テスト実行コマンド、標準的な開発手法などをCodexに伝えるために使います。
AGENTS.mdやしっかりしたテスト環境・ドキュメントが整備されていると、Codexは人間開発者と同じく最高のパフォーマンスを発揮します。


ベンチマークとパフォーマンス

codex-1は、OpenAI o3やo4-miniなどと比較しても人間の好みに沿ったクリーンなパッチを出力しやすく、標準的な開発フローに即座に統合できるコードを生成します。内部ベンチマークでも高い精度を示しています。


セキュリティと信頼性

Codexはリサーチプレビューとしてリリースされ、安全性と透明性を重視して設計されています。
Codexの出力はすべてターミナルログやテスト結果で検証可能です。不明点やテスト失敗時はCodexが明確に報告します。利用者は必ずコードをレビュー・検証してから統合・実行してください。

またCodexはクラウドの完全な隔離環境で動作し、インターネットアクセス不可、GitHubリポジトリとセットアップスクリプトで指定された依存関係のみ利用可能です。


濫用防止(セーフティ)対策

Codexは悪意のあるソフトウェア開発(例:マルウェア作成)への利用を高精度に拒否します。安全性を損なうことなく、正当な用途(カーネル開発など)への支援は妨げません。o3 System Cardの追補(addendum)が公開されています。


既存ユーザー・事例

OpenAI内部の技術チームは日々Codexを利用し、定型的なリファクタ、リネーム、テスト作成などをオフロードしています。バグ修正、新機能の足場作り、ドキュメント作成、オンコール業務、タスクの同時進行など、多くの業務で利用されています。

外部テスター(Cisco、Temporal、Superhuman、Kodiakなど)もCodexで生産性向上を実感しています。


Codex CLIのアップデート

先月、Codex CLI(ターミナルで動くオープンソースの軽量コーディングエージェント)が公開されました。本日、CLI向けにo4-miniを元に設計された「codex-mini-latest」も提供開始。CLIでの低レイテンシなコードQAや編集に最適化されています。

また、APIトークンの発行・設定がChatGPTアカウントのサインインで簡単になりました。Plus/ProユーザーはCLI経由でAPIクレジット($5/$50)も取得可能です。


提供範囲・価格・制限

本日からPro/Enterprise/Teamユーザーにグローバル展開開始、Plus/Eduにもまもなく対応予定。しばらくは追加費用なしで十分な利用が可能、その後レート制限+従量課金(オンデマンド購入も可)となります。

codex-mini-latestはResponses APIで提供され、価格は入力100万トークンあたり$1.50、出力100万トークンあたり$6(プロンプトキャッシュ割引75%)です。

現時点では画像入力やタスク進行中の指示変更などは未対応。またエージェントへの依頼は即時編集より時間がかかる場合があります。


今後の展望

開発者がやりたい仕事に集中し、それ以外はAIエージェントに委任できる未来を目指し、「Codex」ファミリーのツールを拡充予定です。

今後は途中でのフィードバック・指示変更や、既存ツールとのより深い統合(GitHub以外のCLIやデスクトップアプリ、Issueトラッカー等)を進めます。

AIエージェントとの協働は、今後のエンジニアリングワークフローの標準となるでしょう。


システムメッセージ(Appendixより抜粋)

codex-1のデフォルト挙動を理解・カスタマイズしやすいよう、システムメッセージの一部を公開。
例:AGENTS.mdで指定されたテストは基本すべて実行推奨ですが、「急ぐ場合はスキップして」と指示することもできます。

(以下、AGENTS.mdとGit指示の詳細な仕様略)


ご希望があれば、特定セクションの全文翻訳や、CLI/API連携の技術的詳細、FAQ形式などにも対応しますのでご相談ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です