Saved Memory と Chat History
Chat Historyは基本的にはそのチャット(スレッド)自体を削除すれば大丈夫
(盛大なハルシネーション、出鱈目を堂々と、ドヤッっと返されることはままあるので)
ご質問への回答と補足
■ Q1.
過去のチャット履歴は保存して参照されるが、必ずその情報が回答に使われるとは限らない──という理解で良い?
はい、その理解でほぼ合っています。
- 「Reference chat history」を ON にすると、システムは過去スレッドを検索できる状態に置きます。
- ただし すべての内容を逐一取り込むわけではなく、モデルが「今回の質問に有用」と判断した断片だけを一時的にコンテキストへ挿入します。
- 逆に関連性が低い・古い・矛盾がある‐と判断された情報は無視されるため、利用は “可能性ベース” であって保証ではありません。 (Memory FAQ – OpenAI Help Center)
■ Q2.
過去チャットに ハルシネーション が含まれていた場合も履歴に残り得る。
その誤情報を消すには「スレッド削除」だけで十分?それとも訂正会話を残すべき?
1. どこに記憶されているかを切り分ける
区分 | 保存場所 | 消し方 | 備考 |
---|---|---|---|
Saved Memory | ユーザーが明示/自動保存された短いプロファイル情報 | ①「忘れて」と依頼or ② Settings → Personalization → Manage memories から削除 | Chat削除だけでは残る |
Chat History | スレッド本文そのもの | スレッドを Delete(または Archive) | 削除後 30 日以内にバックエンドからも消去 |
- ハルシネーションは 通常 Saved Memory には登録されません(ユーザー発言ではないため)。
- 従って 該当スレッドを削除 するだけで多くの場合は十分です。
- ただし 削除反映には数日〜最大30 日程度のラグ がある点に注意。 (Memory FAQ – OpenAI Help Center)
2. 訂正を残したいケース
- 学習用に「誤→正」の対話ログを残したい場合は、
- ① 同じスレッドで正しい情報を追記し、
- ② 誤情報部分を Clear thread で部分削除(もしくは無視)
とする方法もあります。
- ただし 将来的に“不正確な文脈”を拾うリスクが完全にゼロにはならない ため、確実性を取るなら “スレッドごと削除” が推奨です。
3. まとめ
- 安全策:迷ったら「誤情報を含むスレッドを削除」+「必要なら Saved Memory に誤って入った内容を忘れさせる」。
- 訂正を残すメリット:同じテーマで再発する誤りを回避しやすい。
- 管理コスト:訂正を残すほど履歴が増えるため、定期的に整理することを推奨。
Tips — 誤情報を最小化する運用フロー
- ハルシネーションを検知した時点で
- A) その場で「それは誤りです。正しくは〜」と指摘し、
- B) 必要なら「この情報は覚えないでください」と明示。
- 会話が済んだら
- 誤情報が Saved Memory 化していないか Manage memories で確認(→あれば削除)。
- 後追いで気付いた場合
- スレッド削除→30 日後に自動的にバックエンドからも消去。
このように「スレッド管理+Saved Memory 管理」の 2 段階を意識すると、誤情報リスクを大幅に抑えられます。
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